「ルーターを買うならどこがいい?家電量販店?ネット通販?それとも回線とセット?」
はじめて自宅にWi-Fi環境をつくるときや、古い無線LANルーターから買い替えたいとき、多くの人がこうした迷いを感じます。
価格・サポート・設定のしやすさなど、見るべきポイントがいくつもあるので、「なんとなく」で決めてしまうと、あとから「もっと調べておけばよかった…」と感じることもあります。
この記事では、ルーターを買うならどこが自分に合っているかをイメージしやすいように、家電量販店・ネット通販・プロバイダなどの特徴を分かりやすく整理し、用途別のおすすめの買い方や失敗しにくい選び方をまとめていきます。
ルーターを買うならどこ?ポイント別に見る結論イメージ
最初にざっくりとした結論をまとめると、次のようなイメージになります。
- 価格重視・じっくり比較したい人:ネット通販(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど)が候補
- スタッフに相談しながら選びたい人:家電量販店の店頭(ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダデンキなど)が候補
- 回線契約もまとめて任せたい人:光回線事業者・プロバイダ・ホームルーター(置くだけWi-Fi)などのセットプランが候補
- 工事なしでインターネットを使いたい人:モバイルWi-Fiルーター・ホームルーターが候補
どこでルーターを買うのが良いかは、「何を一番大事にするか」で変わります。
ここからは、「ルーターを買うならどこ?」という疑問に答えられるように、購入先ごとの特徴と、Wi-Fiルーターそのものの選び方を順番に見ていきましょう。
ルーターはどこで買える?主な購入先とそれぞれの特徴
まずは、ルーター・Wi-Fiルーターが買える主な場所と、その特徴を整理しておきます。
家電量販店(ヨドバシ・ビックカメラ・ヤマダデンキなど)
家電量販店の店頭では、実際にルーターの実機を見ながら選べるのが大きなメリットです。
アンテナの形・サイズ感・設置しやすさなどを自分の目で確認でき、スタッフに相談しながら比較できます。
- スタッフに回線や間取り、家族構成などを相談しながら選べる
- ポイント還元やセールがあることも多い
- 在庫があればその日のうちに持ち帰ってすぐ使える
一方で、ネット通販と比べると、価格がやや高めになることがある点には注意が必要です。
ただ、「実際に話を聞きながら安心して選びたい」という人には、バランスの良い選択肢になります。
ネット通販(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど)
ネット通販は、品ぞろえがとても豊富で価格比較がしやすいのが特徴です。
複数のショップを一気に比較でき、セール・クーポン・ポイント還元なども頻繁に行われています。
- 自宅にいながら多くのメーカー・モデルをじっくり比較できる
- 価格やレビューをもとに、自分の使い方に合うルーターを選びやすい
- タイミングによっては実店舗よりもお得に購入できることがある
ただし、そのぶん選択肢が多すぎて迷いやすい、初期設定やトラブル対応を自分で確認する必要がある、という面もあります。
「自分で調べるのが苦にならない」「コスパを重視したい」という人には、ネット通販はとても使いやすい購入先です。
メーカー公式オンラインストア
NEC・バッファロー・TP-Linkなど、メーカーの公式オンラインストアでルーターを購入できることもあります。
最新モデルや限定モデル、メーカー独自のキャンペーンなどが用意されている場合もあり、製品情報もまとまっているのでチェックしやすいのが特徴です。
- 製品仕様・サポート情報が分かりやすく、安心感がある
- 保証内容やサポート窓口がメーカーで完結しやすい
- 限定色やセット商品など、公式ならではのラインナップがあることも
価格面では他の通販サイトと同等か、少し高めになることもありますが、「メーカーから直接買いたい」「サポート重視で選びたい」という人には向いています。
光回線事業者・プロバイダからのレンタル・セット購入
光回線の契約時に、プロバイダからルーターをレンタルしたり、セットで購入したりできるプランもあります。
設置や初期設定をサポートしてもらえるオプションが用意されていることもあります。
- 回線とルーターをまとめて申し込めるので手続きがシンプル
- サポート窓口がひとつにまとまるので、困ったときに相談しやすい
- レンタルであれば初期費用を抑えやすい
一方で、選べるルーターの機種が限られていることや、長期間使うとトータルの費用がやや高くなる場合がある、という面もあります。
「機種に強いこだわりはなく、まとめて任せたい」という人には検討しやすい選択肢です。
モバイルWi-Fiルーター・ホームルーター(置くだけWi-Fi)
工事不要でインターネットを利用したい場合は、モバイルWi-Fiルーターやホームルーター(置くだけWi-Fi)という選択肢もあります。
キャリアショップや家電量販店、インターネット経由の申込で契約できます。
- 工事なしで使い始められるので、引っ越しが多い人にも向いている
- ホームルーターならコンセントに挿すだけのものも多く、設置が簡単
- データ容量や速度制限、エリアなどを事前によく確認して選ぶことが大切
固定回線と比べたときの速度や安定性は、サービスや利用環境によって変わるため、公式情報や最新の条件を確認しながら検討するのがおすすめです。
中古ショップ・リユースショップ
ハードオフなどの中古ショップやフリマアプリで、ルーターが安く販売されていることもあります。
ただし、古いWi-Fi規格のものや、メーカーサポートが終了している機種も混ざりやすい点には注意が必要です。
- 本体価格を抑えたい人には選択肢のひとつ
- Wi-Fi 5(11ac)やWi-Fi 6(11ax)など、ある程度新しい規格かどうかを確認して選ぶことが大切
- 保証期間や交換対応などは、店舗やサービスごとにルールが異なる
中古ルーターを選ぶときは、対応しているWi-Fi規格・サポート状況などを確認し、自己判断で慎重に選ぶ必要があります。
どこで買うか決める前に押さえたい、Wi-Fiルーター選びの基本
「ルーターを買うならどこ?」を考える前に、どんなWi-Fiルーターを選ぶかのポイントも軽く押さえておくと、購入先選びがスムーズになります。
まずは何に使うか・何人で使うかを整理しよう
自分の使い方をざっくり紙に書き出してみると、必要な性能がイメージしやすくなります。
- 一人暮らしで、主にスマホとノートPCでネット閲覧や動画視聴が中心
- 家族4人で、スマホやタブレット、ゲーム機、テレビなど複数台を同時に使う
- 在宅勤務でオンライン会議が多い/子どものオンライン授業がある
- オンラインゲームや高画質動画配信をよく利用する
このような用途を整理してからルーターを選ぶと、「スペックが足りなくて後悔」「オーバースペックで予算オーバー」といったギャップを減らしやすくなります。
Wi-Fi規格はできるだけ新しめを選ぶ
Wi-Fiルーターには「Wi-Fi 4(11n)」「Wi-Fi 5(11ac)」「Wi-Fi 6(11ax)」などの規格があります。
一般的には、新しい規格ほど多くの機器を同時につなぎやすく、高速通信に対応しやすいとされています。
- Wi-Fi 4(11n)…古いモデルで、今から新規購入するメリットはあまり多くない
- Wi-Fi 5(11ac)…多くの家庭用ルーターで使われてきた規格
- Wi-Fi 6(11ax)…同時接続や混雑時の効率などの面で改善された新しめの規格
全ての人が最新・最上位モデルを選ぶ必要はありませんが、長く安心して使いたいなら、少なくともWi-Fi 5以上、可能ならWi-Fi 6対応モデルを中心に検討すると考え方がシンプルになります。
間取り・建物構造で必要な性能が変わる
同じルーターでも、1Kのマンションと2階建て・3階建ての戸建てでは、電波の届き方が変わります。
間取りが広かったり、壁が多かったりする場合は、ハイパワーモデルやメッシュWi-Fi対応ルーター・中継機の導入を検討するのも一つの方法です。
- ワンルーム・1K:エントリーモデルのWi-Fiルーターでも足りることが多い
- 2LDK・3LDK程度:中級クラス以上のルーターがあると余裕を持ちやすい
- 戸建て2〜3階建て:メッシュWi-Fiや中継機を組み合わせる選択肢も検討
どの程度の広さまで電波が届くかは、メーカーのスペック表や商品説明に目安が記載されているので、購入前に確認しておくと安心です。
同時接続台数・最大速度の目安をチェック
カタログや商品ページには、「最大◯台接続」「最大◯Gbps」などの記載があることが多いです。
これらは理論値であり、実際の速度や接続台数は利用環境によって変わりますが、おおよその目安として役立ちます。
- スマホ・PC・テレビ・ゲーム機・スマート家電など、何台つなぎたいのか
- オンライン会議やゲームを同時に行うかどうか
「今は少ないけれど、今後増えるかもしれない」という場合は、少し余裕をもったスペックを選ぶと、買い替えのタイミングを遅らせやすくなります。
セキュリティとサポート期間も確認しておこう
WPA3など比較的新しい暗号化方式や、メーカーによるファームウェア更新が提供されているかどうかも、安全に使ううえで大切です。
とくに中古のルーターや、かなり前の型番のモデルを検討するときは、サポートが継続しているかどうかを事前に確認しておくと安心です。
購入先ごとのメリット・デメリット比較|自分に合うパターンをイメージしよう
ここまでの内容をふまえて、主な購入先を簡単に比較してみます。
| 購入先 | 主なメリット | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 家電量販店 | ・実物を見ながら選べる ・スタッフに相談できる ・ポイント還元やセールがある |
・ネット通販より価格が高めになることも ・店舗まで行く時間と手間がかかる |
| ネット通販 | ・品ぞろえが豊富で価格比較しやすい ・自宅からいつでも注文できる ・セールやクーポンを活用しやすい |
・実物を手に取って確認できない ・初期設定やトラブル対応を自分で行う必要がある |
| メーカー公式ストア | ・最新モデルや限定モデルをチェックしやすい ・保証・サポートが分かりやすい |
・他の通販サイトより価格が高めな場合もある ・ラインナップがメーカーに限られる |
| 光回線事業者・プロバイダ | ・回線とルーターをまとめて申し込める ・設定サポート付きプランがある場合も ・レンタルで初期費用を抑えやすい |
・選べる機種が限られることが多い ・長期的なトータル費用は個別購入より高くなる場合もある |
| モバイルWi-Fi・ホームルーター | ・工事なしで使い始められる ・引っ越しが多い人にも使いやすい |
・エリア・速度・データ容量の条件を事前に確認する必要がある ・固定回線と比べたときの体感は環境次第 |
どれか一つが「絶対に正解」というよりは、自分の優先順位に合った購入先を選ぶイメージで考えると決めやすくなります。
目的別「ルーターを買うならどこ?」おすすめパターン
ここからは、よくあるケース別に「ルーターを買うならどこが候補になりやすいか」をまとめます。
一人暮らしでコスパ重視なら|ネット通販+価格比較がしやすい
一人暮らしで、主にスマホ・ノートPC・ゲーム機1台程度という使い方なら、エントリーモデルのWi-Fi 5またはWi-Fi 6対応ルーターでも足りることが多いです。
この場合、ネット通販で価格やレビューを比較しながら選ぶと、予算を抑えつつ性能も確保しやすくなります。
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで、予算と必要な機能を絞り込む
- 型番・規格・同時接続台数などを確認しながら比較する
- セールやポイントアップ期間を活用すると、さらにお得になる可能性がある
ファミリー世帯・戸建てで家中どこでも快適に使いたいなら
家族でスマホやタブレット・ゲーム機・テレビなど複数台を同時に使う場合は、少し余裕のある中級〜上級クラスのルーターを選んだほうが安心です。
戸建ての場合は、間取りを相談しながら選べる家電量販店と、価格比較がしやすいネット通販を組み合わせて検討する方法もあります。
- まずはネットで候補となるモデルをいくつかチェック
- 不安があれば家電量販店でスタッフに相談して、間取りや利用状況を伝える
- その上で、店頭または通販で納得できる条件のショップを選ぶ
「候補探しはネット」「最終確認は店頭」など、両方をうまく使い分けると、自分に合ったルーターを選びやすくなります。
在宅勤務・オンライン会議が多い家庭の場合
在宅勤務やオンライン会議が多い場合は、通信の安定性・サポート体制も意識しておきたいポイントです。
光回線事業者やプロバイダから、サポート付きプランでルーターをレンタル・購入するパターンも含めて検討してみると安心感につながります。
- 固定回線(光回線)+Wi-Fi 6対応ルーターの組み合わせを中心に検討
- トラブル時にどこへ問い合わせるかをあらかじめイメージしておく
- オンライン会議が重なる時間帯でも余裕のあるスペックを意識する
オンラインゲーム・動画配信を快適に楽しみたい場合
オンラインゲームや高画質動画配信をよく利用する場合は、ルーター側の性能だけでなく、回線品質や接続方法も重要になります。
ゲーム機やPCを有線LANで接続するかどうか、同時にどのくらいの機器を使うかなども含めて検討するとよいでしょう。
- Wi-Fi 6対応の中級〜上級モデルを中心に検討
- 有線LANポート数や最大速度もチェック
- レビューや商品説明で、オンラインゲーム・動画配信との相性が語られているかを確認
購入先としては、スペックを細かく比較しやすいネット通販が便利ですが、不安があれば家電量販店でスタッフに相談しながら機種を決めるのも一つの方法です。
実家や親世代のルーターを買い替えるとき
実家のルーターが古く、買い替えを手伝うケースもよくあります。
この場合は、設置のしやすさ・使い方のシンプルさに加えて、サポートを受けやすいかどうかもポイントになります。
- 家電量販店で、スタッフに使い方や世帯人数を伝えながら機種を相談
- 訪問設定サービスや電話サポートなどの有無もチェック
- 遠方に住んでいる場合は、自分が帰省したタイミングで設定しやすいモデルを選ぶ
「自分が設定してあげる前提でネット通販で購入する」か、「近くのお店でサポートも含めてお願いしやすいようにする」か、家族の状況に合わせて考えてみてください。
ルーターをどこで買うか迷ったときのチェックリスト
最後に、「ルーターを買うならどこがいいか」迷ったときのチェックポイントをまとめます。
① 価格だけでなく、サポートや保証も含めて比較する
「とにかく安いもの」を探したくなりますが、サポート窓口・保証期間・返品・交換ルールも合わせて確認しておくと安心です。
万が一トラブルがあったときにどう対応してもらえるかを、事前にイメージしておきましょう。
② セール・キャンペーン・ポイント還元の有無を確認する
家電量販店のセールや、ネット通販のタイムセール・ポイントアップキャンペーンなどを活用すると、同じルーターでも支払う金額が変わることがあります。
急ぎでなければ、少しタイミングを見ながら検討するのも一つの方法です。
③ 回線との相性(IPv6など)を確認する
光回線を使っている場合は、契約しているプロバイダのサービス(IPv6やv6プラスなど)に対応しているかもチェックしておきたいポイントです。
プロバイダや回線事業者の公式サイトで、推奨ルーターや対応条件が案内されていることもあります。
④ 設置場所・配線・電源の位置をイメージしておく
ルーターを買ってから「思ったより大きくて置き場所に困る」「コンセントから遠くて延長コードだらけになった」ということもあります。
購入前に、どこに置くのか・どこから配線を引くのかをイメージしておくと、サイズや形の検討がしやすくなります。
⑤ 今後の機器追加やレイアウト変更も考えておく
スマート家電を増やす予定がある、子ども部屋でオンライン授業を受ける可能性がある、など、今後の変化も少しだけ考えておくと、買い替えの頻度を抑えやすいです。
メッシュWi-Fi対応モデルや中継機を追加できるルーターを選んでおくと、環境に合わせて柔軟に対応しやすくなります。
よくある疑問Q&A|ルーター購入場所についての素朴な悩み
Q1. ルーターはどこで買うのが一番安い?
A. 一般的には、ネット通販やセール時の家電量販店でお得な価格を見つけやすい傾向があります。
ただし、モデルやタイミング、ポイント還元まで含めると、どこが一番安いかは状況によって変わります。
価格比較サイトや複数ショップの価格・ポイントを確認しながら、トータルで納得できるところを選ぶのがおすすめです。
Q2. 光回線の無料レンタルルーターだけでも大丈夫?
A. 一般的なネット閲覧や動画視聴などの使い方であれば、レンタルルーターで十分な場合もあります。
一方で、家族でたくさんの機器を同時に使う場合や、オンラインゲーム・高画質配信などをより快適に楽しみたい場合は、市販のルーターを組み合わせたほうが環境に合うこともあります。
現在の使い方に不満がないかどうかを基準に、必要に応じて買い替えを検討してみてください。
Q3. ネット通販で買うと、設定が難しくないか心配…
A. 最近のWi-Fiルーターには、スマホアプリで簡単に初期設定できるモデルも増えています。
説明書や公式サイトの案内を見ながら設定すれば、多くの方は自分で使い始められることが多いです。
それでも不安な場合は、家電量販店の設定サポートサービスや、プロバイダのサポートなども合わせて検討してみると安心です。
Q4. ルーターはどれくらいの年数で買い替えたほうがいい?
A. 使い方やモデルにもよりますが、数年〜5年程度を目安に見直している人が多いとされています。
通信規格の進化や、接続する機器の増加などにより、「最近なんとなく遅い」「電波が不安定」と感じ始めたタイミングで、新しいルーターを検討するとよいかもしれません。
ただし、明確な正解があるわけではないため、現在の不便さや必要性をもとに判断していくことが大切です。
まとめ|自分に合った「ルーターを買うならどこ?」を選んで快適なネット環境に
ここまで、ルーターを買うならどこがいいかというテーマで、家電量販店・ネット通販・プロバイダ・モバイルWi-Fiなど、さまざまな購入先と選び方を見てきました。
- 価格重視ならネット通販、相談しながら選びたいなら家電量販店が候補
- 回線とまとめて任せたいなら、光回線事業者やプロバイダのセットプランも選択肢
- 工事なしで使いたい場合は、モバイルWi-Fiルーターやホームルーターも検討できる
- どこで買うにしても、「使い方・人数・間取り」に合ったWi-Fiルーターを選ぶことが大切
「ルーターを買うならどこ?」という問いに、ひとつの絶対的な正解はありません。
大切なのは、自分が何を重視するか(価格・サポート・手軽さ・性能など)を整理したうえで、納得できる購入先を選ぶことです。
この記事の内容は、あくまで考え方や検討のヒントの一例です。
実際にルーターを購入・契約するときは、ご自身の環境や予算、最新のサービス内容を確認しながら、最終的にはご自身の判断で行動してください。

コメント