「コンタクトを買うならどこが安全で便利？」
眼科、通販サイト、ドラッグストアなど、今はコンタクトレンズを買える場所が増えています。その一方で、どこで買うのが良いのか迷ってしまう人も多いと思います。
コンタクトレンズは、視力補正用はもちろん、おしゃれ用のカラーコンタクトも含めて「高度管理医療機器（クラスⅢ）」として扱われています。適切に使わないと、目のトラブルにつながるおそれがあるため、製造・販売には厳しいルールが設けられています。
この記事では、
- コンタクトを買うならどこがあるのか（眼科・通販・ドラッグストア）
- 初めての人とリピート購入の人でおすすめの買い方がどう変わるか
- 通販サイトやドラッグストアを利用するときに確認しておきたいポイント
などを、できるだけわかりやすく整理していきます。どれか一つだけが正解というより、「自分の目の状態」と「生活スタイル」に合わせて組み合わせていくイメージで読んでみてください。
コンタクトを買うならどこ？主な購入先3つをまず整理しよう
今、コンタクトレンズを買える主な場所は次の3つです。
- 眼科併設のコンタクトショップ・コンタクト専門店
- インターネット通販（公式通販サイトやショッピングモール内のショップなど）
- ドラッグストア・量販店などの店頭販売
大まかな特徴を表にまとめると、次のようなイメージになります。
| 購入先 | 主なメリット | 向いている人 | 注意したいポイント |
|---|---|---|---|
| 眼科・コンタクト専門店 | 検査・診察を受けて、目の状態に合ったレンズを選んでもらえる | 初めての人、久しぶりに使う人、目に不安がある人 | 受診の手間と時間がかかる、通販より価格が高く感じる場合もある |
| インターネット通販 | 自宅で注文できる、価格比較やまとめ買いがしやすい | すでに同じレンズを使っていて、定期的に検査も受けている人 | 販売許可のあるショップか、正規品かを自分で確認する必要がある |
| ドラッグストア・量販店 | 在庫があればその日のうちに購入できる、ついで買いしやすい | 出先で急に必要になった人、予備を1箱確保しておきたい人 | 選べるレンズの種類が限られることがある、自己判断での度数変更は避けたい |
どの購入先にも良いところと気をつけたいところがあります。
まずはそれぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
眼科・コンタクト専門店で買う場合の特徴
眼科やコンタクト専門店では、検査と診察を受けたうえでレンズを選ぶ流れになります。視力だけでなく、角膜のカーブ、涙の状態、装用時間の目安などをチェックしたうえで、適したレンズを提案してもらえるのが大きなポイントです。
また、装用の練習や、つけ外しのコツ、レンズケアの基本を教えてもらえることも多く、初めてコンタクトを使う人にとってはとても安心しやすい環境です。
インターネット通販で買う場合の特徴
インターネット通販は、自宅にいながら注文できる手軽さが魅力です。コンタクトレンズ市場では、インターネット販売店で購入している人が全体のかなりの割合を占めている、という調査結果もあります。
一方で、通販で販売されているコンタクトレンズは、高度管理医療機器として扱われるため、販売業者は都道府県知事などの許可を受ける必要があります。そのため、購入する側としては、
- 運営会社の情報がきちんと表示されているか
- 高度管理医療機器の販売許可番号などが記載されているか
- 医療機器としての承認番号や商品情報がわかるか
といった点を確認しながら選ぶことが大切です。
ドラッグストア・量販店で買う場合の特徴
ドラッグストアや量販店でも、使い捨てタイプのコンタクトレンズを取り扱う店舗が増えてきました。店頭で買えるレンズは、ワンデーや2ウィークなどのシンプルなタイプが中心で、度数が合っていれば日常使いに対応できる商品が用意されているケースが多いようです。
ただし、乱視用や遠近両用などの特殊なレンズは店頭に置いていない場合もあり、その場合は眼科での相談が前提になります。また、医療機器として販売する以上、ドラッグストアでも販売許可が必要とされており、スタッフによる説明や注意書きが用意されていることが一般的です。
初めてコンタクトを買うならどこがいい？まずは眼科受診が基本
コンタクトレンズを初めて使う人、あるいは長いあいだ使っていなかった人は、最初に眼科を受診することがとても大切だとされています。
理由としては、
- 目に持病やトラブルがないかどうかを確認できる
- 角膜のカーブや涙の状態など、メガネではわからない情報をチェックしてもらえる
- 自分に合うレンズの種類（ソフト／ハード、ワンデー／2ウィークなど）を相談できる
- 正しいつけ外しの方法や装用時間の目安を教えてもらえる
といった点があります。
カラーコンタクトや度なしのレンズも、医療機器として扱われており、適切に使わなければ目のトラブルにつながるおそれがあると注意喚起されています。
おしゃれ目的であっても、最初は眼科で相談し、自分の目の状態に合う使い方を確認しておくと安心です。
初めて眼科に行くときに準備しておくと良いこと
初めてコンタクトを作るために眼科へ行くときは、次のようなことをメモしておくと話がスムーズです。
- 普段の生活でどれくらいの時間コンタクトを使いたいか（仕事・学校・スポーツなど）
- パソコン・スマホを使う時間の目安
- 目の乾きやかゆみなど、気になっている症状があるかどうか
- すでに使っているメガネがあれば、その度数や使用状況
これらを医師に伝えることで、無理のない装用時間や、ライフスタイルに合うレンズの種類を提案してもらいやすくなります。
リピート購入ならどこがいい？眼科・通販・ドラッグストアを上手に使い分け
いったん自分に合うコンタクトレンズが決まり、しばらく同じ商品を使い続けている場合は、「どこで買うか」の選択肢が広がってきます。
基本的な考え方としては、
- 定期的に眼科で検査を受けつつ、購入先を選ぶ
- 目の状態に変化を感じたときは、購入先にかかわらず早めに眼科を受診する
という2点が大切です。
引き続き眼科・専門店で購入する場合
眼科や専門店でそのまま買い続けるメリットは、
- 検査の結果を確認しながら、度数や種類を調整しやすい
- 目のトラブルや違和感があったときに相談しやすい
- 商品の変更や新しいレンズの提案を受けやすい
といった点です。価格だけを見ると通販などの方が安く感じられる場合もありますが、「相談しやすさ」や「フォローの手厚さ」を重視したい人には、引き続き眼科・専門店での購入が向いています。
通販でリピート購入する場合
通販でリピート購入を考える場合は、
- 同じ商品を継続して使っている
- 定期的に眼科で検査を受けている
- 処方内容や度数が自分ではっきりわかっている
といった条件がそろっているかどうか、一度見直してみると安心です。
通販の良さは、価格やポイント、まとめ買いなどを比較しながら選べることです。ただし、どのサイトが常に一番安いかという情報は、セールやキャンペーンによって日々変わるため、確実な情報は確認できませんでした。実際の購入時には、ご自身で複数のショップの最新価格を比較して判断してください。
ドラッグストア・量販店でリピート購入する場合
ドラッグストアでの購入は、
- 旅行や出張先でコンタクトを忘れてしまった
- 週末にストックが切れそうで、すぐに欲しい
といった「今すぐ1箱必要」という場面で頼りになる存在です。
この場合も、自己判断で度数やレンズの種類を変えないことが大切です。箱の側面には、
- 度数（PWRやDなど）
- ベースカーブ（BC）
- 直径（DIA）
などの情報が書かれているので、今使っているレンズの箱を持参するか、写真に撮って控えておくと店頭でも選びやすくなります。
通販でコンタクトを買うならどこを見る？安全なサイトのチェックポイント
通販でコンタクトを買うときは、便利さや価格だけでなく、「信頼できるサイトかどうか」を意識して選ぶことが大切です。
高度管理医療機器の販売許可が記載されているか
コンタクトレンズは高度管理医療機器に分類されているため、販売業者は都道府県知事などの許可を受ける必要があります。
通販サイトをチェックするときは、
- 会社概要のページに「高度管理医療機器等販売業許可」などの記載があるか
- 許可番号や許可を出した都道府県名が書かれているか
などを確認してみましょう。
医療機器としての承認番号や商品情報がきちんと載っているか
コンタクトレンズは、製品ごとに医療機器としての承認番号が付けられています。
安心して選ぶためには、
- 商品ページに承認番号やメーカー名が記載されているか
- レンズのタイプ（ワンデー、2ウィーク、乱視用、遠近両用など）が明確になっているか
- 使用上の注意や装用スケジュールなどの説明があるか
といった点もチェックすると良いでしょう。
眼科受診や定期検査をうながす説明があるか
コンタクトレンズの販売に関する通知では、医療機関を受診していない人には眼科受診を勧めることなどが求められています。
通販サイトの中にも、
- 初めての人は眼科受診をおすすめする説明
- 目に異常があれば使用を中止して受診するよううながす注意書き
などを掲載しているところがあります。こうした説明があるかどうかも、サイト選びの目安になります。
支払い方法・返品条件・配送スピードも確認
通販をよく使う人にとっては、
- 支払い方法（クレジットカード・電子マネー・後払いなど）の選択肢
- 未開封の返品や交換に対応しているか
- お届けまでの日数の目安
といった点も大切です。特に、「今のレンズがもうすぐなくなる」という状況では、配送スピードも重要になります。
ドラッグストアでコンタクトを買うときのメリットと注意点
ドラッグストアで買うメリット
ドラッグストアや量販店でコンタクトを買うメリットは、なんといっても「その日のうちに手に入る」ことです。
- 仕事帰りや買い物ついでに立ち寄れる
- 旅行やイベント前に、急いで1箱だけ買いたいときに便利
- 店頭で実際の商品パッケージを見ながら選べる
また、ポイントカードやドラッグストア独自のキャンペーンなどを活用すると、日用品と一緒にお得に購入できる場面もあります。
こんな人はドラッグストア購入が向きやすい
- すでに眼科で処方されたレンズを継続して使っている人
- 同じ商品を予備として1箱ストックしておきたい人
- 出先でコンタクトを切らしてしまい、その日の分だけ急いで欲しい人
このようなケースでは、ドラッグストアでの購入が選択肢に入りやすくなります。
ドラッグストアで買うときの注意点
一方で、ドラッグストアでの購入には次のような注意点もあります。
- 取り扱っているレンズの種類が限られている（乱視用・遠近両用などがないこともある）
- 度数やカーブが自分に合っているかどうかは、基本的に自己申告になる
- 目に違和感があったときに、その場で診察を受けられるわけではない
特に、「前よりちゃんと見えるようにしたいから、少し度を強めにしてみよう」といった自己判断は避けた方が良いとされています。
度数やレンズの種類を変えたいとき、または見え方や装用感に違和感があるときは、ドラッグストアで買い足す前に、いったん眼科で相談してみるのがおすすめです。
カラコン・おしゃれ用コンタクトを買うならどこ？選び方と注意点
近年は、瞳の色味や大きさを変えるカラーコンタクトも広く使われています。おしゃれ用のカラコンも、視力補正用のコンタクトレンズと同じく高度管理医療機器として扱われており、製造販売や販売には承認や許可が必要とされています。
カラコンを購入するときにチェックしたいポイント
- 医療機器としての承認を受けた商品かどうか
- 販売業者に高度管理医療機器の販売許可があるかどうか
- 装用期間やケア方法などが説明されているか
特に、海外製品を個人輸入する場合は、医薬品医療機器等法に基づく品質や安全性の確認が十分でないこともあり、注意が呼びかけられています。
カラコン初心者こそ眼科で相談を
カラコンは見た目の変化が楽しいアイテムですが、目に直接触れる医療機器であることに変わりはありません。厚生労働省や消費者庁からも、カラーコンタクトの使用に関する注意喚起が行われています。
初めてカラコンを使うときは、
- 眼科で目の状態をチェックしてもらう
- 使用時間の目安やケアの方法を確認する
- 異常を感じたときは、すぐに使用をやめて受診する
といった基本を守ることが大切です。
コンタクトを買うならどこ？シーン別のおすすめ購入先
ここまでの内容をふまえて、代表的なシーンごとに「どこで買うのが向きやすいか」を整理してみます。
初めて・久しぶりにコンタクトを使う場合
- まずは眼科で検査と診察を受ける
- 必要であれば、処方内容に基づいて専門店や隣接ショップで購入
初めての人にとっては、装用練習や注意点の説明まで含めてしっかりサポートしてもらえる環境が安心です。
今使っているレンズをそのままリピートしたい場合
- 定期的に眼科で検査を受けているなら、通販やドラッグストアも選択肢になる
- 処方内容・度数・レンズ名をきちんと把握しておく
通販ではまとめ買いや定期便が便利ですが、サイトの信頼性を確認しつつ、定期検査も忘れずに続けることが大切です。
すぐに予備が欲しい・旅行前に急いで準備したい場合
- ドラッグストア・量販店での購入が候補になる
- 今使っているレンズの箱か、度数などのメモを持って行く
この場合でも、度数や種類を変えたいときは自己判断せず、後日眼科で相談する時間をとると安心です。
価格をおさえたい・まとめ買いしたい場合
- 通販サイトで複数ショップの価格やキャンペーンを比較する
- 定期的に検査を受けながら、無理のない範囲でまとめ買いをする
どこが一番安いかは、セールやポイント還元、送料の有無などによって日々変わるため、この記事では特定することができませんでした。購入の際は、必ずご自身で複数のショップを比較し、最新の条件を確認してください。
コンタクトを買う前後に必ずチェックしたいこと
定期検査のタイミングを忘れない
コンタクトレンズは、正しく使わないと角膜炎などのトラブルにつながる可能性があるとされています。
目の状態は少しずつ変わっていくため、
- 医師から指定されたタイミングで定期検査を受ける
- 見え方が変わった、乾きやすくなったなどの変化を感じたら早めに相談する
といった習慣をつけておくと安心です。
レンズの交換サイクル・使用期限を守る
ワンデー、2ウィーク、マンスリーなど、コンタクトレンズにはそれぞれ交換の目安があります。
「まだ使えそうだから」と使用期間をのばすと、汚れや傷がたまりやすくなり、トラブルの原因になることがあります。
- 開封日や交換日をカレンダーやアプリにメモしておく
- パッケージに書かれている使用期限も確認する
こうした小さな工夫が、長く快適にコンタクトを使うことにつながります。
違和感を感じたら、無理して使い続けない
目の充血、痛み、かゆみ、かすみ、異物感などが出た場合は、
- いったんレンズを外す
- レンズを再使用せず、早めに眼科で診てもらう
ことがすすめられています。
「少し様子を見ていれば治るかも」と自己判断で使い続けると、症状が長引くおそれがあるため、早めの受診が大切です。
まとめ｜コンタクトを買うならどこ？自分の目と生活に合わせて選ぼう
コンタクトを買うならどこが良いかは、「今、どんな状況か」によって変わります。
- 初めて・久しぶりにコンタクトを使うとき…まずは眼科で検査と診察を受ける
- 同じレンズをリピートしたいとき…定期検査を続けながら、通販やドラッグストアも選択肢に
- 急いで1箱だけ必要なとき…ドラッグストア・量販店での購入が役立つことも
- 価格やポイントを重視したいとき…信頼できる通販サイトで複数ショップを比較する
どれか一つが絶対に正しい、というよりも、それぞれの良さと注意点を理解して、自分に合った組み合わせを考えることが大切です。
なお、コンタクトレンズは医療機器であり、この記事で紹介した内容は、各種公的機関や専門団体などが発信している情報を参考にしながらまとめていますが、すべての人に当てはまるとは限りません。目の状態には個人差があるため、実際の購入や使用にあたっては、必ず医師や専門家の指示・説明を優先してください。
ここでお伝えした内容は、あくまで一つの考え方・整理の仕方です。
最終的な行動や購入先の選択は、ご自身の目の状態や生活スタイル、主治医の意見などをふまえて、納得のいく形で判断してください。
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